1.独学で闘っていくために
この記事では私が続けてきた専門の勉強の仕方と独学のコツ、各科目の要点について書いていきますので参考にしていただければと思います。
まず目標設定を明確にします。本来的な勉強の目的は、大学に求められている最低限の必要な知識を収得して、学んだ科目を深く理解して自分の血肉にして今後の研究活動に活かしていく、ことですが、直近の目標として「試験にパスする」があります。試験にパスするには、試験を解いて一定程度の成績を収めなれけばいけません。
現時点で、「試験を解いて一定程度の成績を収める」ことの物差しは、「過去問が解けるようになる」ということです。つまり当面の目標は
過去問が解けるようになること
をまずは目標設定として念頭に置きながら勉強すすめていきました。
過去問を解くための勉強方法ですが、私はあまり頭がよくありません。一回で読んですべて理解して記憶するという事が不可能だったので、
教科書を何回も理解するまで繰り返す
という非常に泥臭い事をしました。
大学院に入った後、授業を受けて感じたのですが、大学の授業は極めて効率的に進みます。それはそうです。教授ほどの優れた頭脳を持った人が、さらに要点を整理して説明してくれるので、重要な事が何であるかを効率的に学べます。しかも解らない事があれば教授に直接質問できるのです。 大学という教育機関の強力さありがたさを授業を受けてみて改めて感じました。
独学の際は、特に、初めて学ぶものについては、何が重要であるか、さえわかりません。授業を受ける時は、重要であること事項が明示され、それを基に授業が展開されるので非常に効率的に理解できる仕組みに大抵の授業はなっています。
閑話休題。社会人である限り殆どの人は独習で対応していかないと難しいのではないかと思います。私は何回も繰り返すということで乗り越えてきましたが、各自能力は大きく異なります。ここでは私がやった事をご参考までに記載していきます。
2.独学方法論
とにかく読む!
独学の支えは教科書と過去問のみです。
教科書と過去問の2軸での進め方が独習では重要
です。私は以下の要領で進めていきました。
☆ファーストステップ
まずは通しで全体を読んで見る。当然、途中わからない所や突っかかるところも出てきますが、まずは通しで科目の全体像をつかめるように読み進めていくことで、まずはその科目の全体の流れを掴んでいきます。
★過去問を読む・解く
一回通しで読み終わった時点で、学んだ科目の過去問を読み直します。すると、全く理解出来なかったこともなんとなく理解できそうな箇所が出てきます。この
理解できそうな箇所を増やす事が重要
です。ただこの段階ではまだまだ全く解けませんでした。
☆セカンドステップ
通し読みのあとは、もうちょっと精査しながら読み進めていきます。この段階では例題も必ず解くようにしてください。例題を解くという過程は、自分の立ち位置が解らない戦場の中で「自分が理解できている橋頭堡を築く」という行為と同義ともいえます。
例題が解けるようになることで、理解が進み、さらに例題と理解をコアにして周辺の理解も進むという現象が今後出てきます。また、もしこの段階で何時間かけても解けない例題はスキップして、読み進めていきます。
★過去問を読む・解く
この段階になると、大問の中の小問1個くらいは解けるようになってきました。
☆サードステップ
この段階では、この科目の中で理解出来た事、理解出来始めた事と、よくわからない事、全然わからない事が段々明確になってきます。理解出来た事、理解でき始めた事は理解を促進させる要点を教科書に書き込んでいきます。※できれば教科書は紙の本を買って、書き込めるようにしたほうが良いです。
理解出来た事、理解出来始めた事を、読み進めていく中で一個でも多く増やしていく事が重要です。
★過去問を読む・解く
段々解ける過去問が増えてきます。
☆以降のステップ
理解出来た事、理解でき始めた事が増えてくれば、その理解をコアに、シナプスが繋がっていくように科目全体を理解出来はじめていきます。
この段階からメインの教科書だけではなく、サブの問題集やサブの教科書で理解できない所を多角的に理解出来るように読んでいきます。ただ、メインの教科書以外は、要点の理解のみに活用します。サブの問題集や教科書も全部やっていては時間がいくらあっても足りません。
★過去問を読む・解く
この段階になる結構過去問が解く事が出来るようになってきます。あとは、その解いたものが間違いが無いのか、もっとよい解答の仕方がないのかをブラッシュアップしていきます。
あとはこの過程を、わからない事がなくなるまで繰り返します。私は、結局全部の科目を半年間の間に最低、教科書5周はしたと思います。
この独学方法で重要なのは一周読むごとに、
過去問を解く過程を挟むことです。
過去問を解く過程を挟むことで、到達すべきレベルのターゲットが読むごとにリフレッシュされ、どんな問題が解ければいいのかということを常に意識しながら教科書を読みすすめる事ができるため、あの過去問はどのようなアプローチだと解けるのかということも無意識的に考えているようになっていたのかなと思います。
つづきます。
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