0.やりたい研究が決まったら次にすること
やりたい研究が決まり、自分のやりたい研究ができそうな研究室が見つかった時、次に起こすべきアクションは研究室訪問です。
ただその前に社会人は色々整理しておかないといけないことがあります。勉学に専念できる学生とは違い、社会人はそれなりの制約が出てきます。この記事では、制約を超えていくために知っておくべきことを整理します。
大学院受験に向けてターニングポイントあるいは重要なポイントだったところを整理すると、次のことが分かれ道だったと振り返ってみて思います。
- 教授との相性
- 大学あるいは研究所が通えるところにあるか
- 会社の環境
- 試験内容
順を追って説明していきます。
1.教授との相性
これは皆さんが想像している以上に大きい要因ではないかと考えています。私は20年弱社会人をしていますが、長年の観察で、ビジネスが成功するかしないかは結局「人との相性」「人とのご縁」による事が大きいと思っています。
優秀と言われる人はこの「相性」「ご縁」を驚くほど引っ張り出す力があると感じます。学歴や難関資格保有など、基本スペックが高くても仕事のパフォーマンスが悪い人はこれらの「相性」「ご縁」がうまく活かせていない人が多いように思いました。
もちろん、そのような人でも「相性」が良かったり、いい「ご縁」があるときはやはり高いパフォーマンスの仕事をしていました。ちょっと観念的な話ではありますが、長い社会人生活を経てそんな経験則を信じています。
同じように、研究でもやはり「相性」「ご縁」は非常に重要なポイントと考えました。結果、それが入学後も研究モチベーション維持に大きく貢献していると感じています。
ただ、一言で相性といっても、こればっかりは会ってみないことにはわかりません。よく見極めるためになるべく1対1で話をする機会を作りましょう。機会の作り方は色々あります。例えば、
- 大学や研究所が開いているセミナーに出席した時に挨拶させていただく
- 大学が開いている入試説明会で挨拶させていただく
- メールなどで直アポをとる
などがありますが、「メールで直アポをとる」のが一番良いように思います。教授というのは非常に忙しいお仕事のように見えます。授業、学生への指導、研究、予算獲得、大学・研究所内での事務手続きetcなどほとんどの教授は大変お忙しいそうです。
なので、教授にとっても自分にとっても、時間的なコントロールが効きやすいメールという手段が一番いいのではないでしょうか。そして直アポを取る際のメール文面には、
- 自分はどんな人間で、今何をやっているのか
- どんな要件で打ち合わせしたいのか
- どんな研究に興味を持っているのか
- 自分はどんな貢献ができるのか
などが軽くわかるように書いておくといいと思います。ちょっとめんどくさいと感じられるかもしれませんが、良い打ち合わせができるよう、予めこちら側の意図を明確にお伝えすると良いかと覆います。
2.大学あるいは研究所が通えるところにあるか
修士の場合は必修の授業があり、博士の場合は研究をすすめる為に密に教授に会う必要があります。そのために、行きたい研究室は自宅あるいは職場から通うことが出来る、できれば近いところを選びましょう。
場所は、実際に研究室に入った後、ボディブローのように効いてきます。社会人だと仕事に忙殺されるタイミングも発生します。大学や研究室が遠いと、それだけで一気に行く気を失ってしまいます。また、やむなく会社に戻らなければ行けない場合も、やはり時として出てきてしまうと思います。そんな時、やはり会社から通うことのできる現実的な場所であることが望ましいです。今の状況から、片道1時間以内が望ましいと感じています。
3.会社の環境
社会人にとってはこれが一番大きいと思います。超えなければいけないポイントとしては主に
- 上司の理解・承認
- 会社の承認
の2つを乗り越えなければいけません。
上司の理解・承認
まずは所属長と話をして、自分が大学院で学びたいという思いを伝えましょう。私は幸いなことに、所属長との関係性もよく、理解のある職場だったので、大学院で学ぶことについては難なく許可をしてもらいました。
この過程はすべての人にとって必要ではないかもしれません。実際、業務時間外は個人の時間であり、そこは個人がどんなことに使おうが自由なはずです。しかしながら、大学院によっては、所属長の承認書類が必要なところもあります。会社の規定及び大学院の募集要項をよく読んで、どうするか個々人の責任で判断すると良いと思います。
会社の承認
会社の規定によって、大学院に通えない会社もあると聞きます。会社の規定を読みつつ、人事にまずは連絡しましょう。私は人事に直接問い合わせて、大学院受験及び入学の可否の確認をとりました。私の会社では特に届け出の必要もなかったので、人事に問い合わせて承諾を取った以外は特に何もしませんでした。
4.受験勉強にかけられるリソース・期間と試験内容
この話は研究室に訪問してから、どこの大学院を受けるかが決まった後に行うことですが、重要な事なのでここで記載しておきます。私の経験から、精神的にも肉体的にも
社会人が試験にかける期間は半年から1年
を目安にすると良いと思います。私は8ヶ月ほど、試験準備に使いました。緊張感の持続や忍耐、業務との兼ね合いからここらへんが丁度良かったと感じました。試験内容や業務状況にもよりますが、これ以下だと短すぎるしこれ以上だと長過ぎるような気がします。もちろん個々人によって感じ方も捉え方も違いますしあくまでも参考としてください。
試験にかける期間を把握する為に次の事を確認しました。
- 大学院の試験日程は?
- 大学院の試験の難易度やボリュームは?
- 試験の難易度をクリアするために、勉強はどれくらいの時間を必要とするか?
- ここ1年で見込める業務量との兼ね合いで、1日にどれくらい勉強時間に避けられるか、そのためにはどれくらいの期間を必要とするか?
を事前に把握しておき、バックキャストで計画を建てましょう。
幸いなことに、大学院の試験の期間は大体決まっています。夏入試だと8月、冬入試だと1月が多いのではないでしょうか。さらに、過去問も公開されていたり販売していたりするので、
- 半年後あるいは1年後に自分はどんな問題を解けるようになっていかなければいけないのか
- そのためには、どのような勉強をどれくらいのボリュームやらなくてはいけないのか
を早めに把握しておきましょう。過去問を軸にした勉強法はまた後の記事で書いていきたいと思います。
つづく
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